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カテゴリー「工芸・美術」の検索結果は以下のとおりです。

椅子

座位基準点、座の角度、背支持点、背の角度、肘の高さ、座の奥行きと背の高さ、前後脚の位置、

その順で基準線の上に書き入れた後、椅子の形状を(フリーハンドで)描いて行く。井上昇著「椅子」(建築資料研究社、08年、改訂版)の「図面作成の進め方」(p55-62)から。なるほど、そういう風にすればスマートだ。4月に作り終えた自作の椅子は、Jw-CAD 上で設計する際、なにせ初めての事で手順が分からず、手探りで描き進めたのだった。座面傾斜角などは、この本にも掲載されている「椅子のプロトタイプ1型」(p29)を参考にした。

ノコギリが基本

練習するならまずノコギリ、と師匠がおっしゃる。ノコの精度が上がると、後の工程、特にノミによる調整、が、ぐっと楽になる。作業時間が短縮できるばかりか、切断面が寸法通りにきっちり仕上がる。それは、最終的な出来栄えの良さにつながる。

ノコの重さを感じてそれを上手く使う、左手の指をガイドにして、最初はゆっくり小さく動かす、筋を付けた後に、ノコの柄をやや長めに持ち替える等々、ノコ挽きのコツを教えてもらっている時に、これは、他の手道具にも共通していることに気付いた。それは、白書きであり、ノミであり、カンナもか。いや、もしかしたら、もっと広く一般に通底する概念なのかもしれない、そんな風にも思った。中島敦の小説、「名人伝」だったか、その挿話がふと脳裏をかすめた。

ソファのある生活

完成した組立て式ソファを自宅に運び込みさっそく組み立てた。これで、また、ソファのある生活に戻った。神戸で購入した以前のソファは、今、義父母宅で使ってもらっている。沖縄へ引っ越して来る際、運ぶのを諦めて置いて来た。以来、家の中にいても、どこか居心地の悪さがあったが、ソファの再来で尻が落ち着くことだろう。ただし、ソファと言っても実態は背もたれのあるベンチ。今のところ座布団三枚を敷き詰めクッション多数でソファらしくしている。

今回初めて合板を材料に使った。針葉樹合板をつもりしたのだけれど、所望の 15mm 厚が当地では手に入り難そうだったので、手頃なラワン合板(ベニヤ板)を選んだ。このマレーシア産が、品質がよろしくなかった。そもそも木工芸用の用途は想定されていない。作業を進めても、材料に親しみが感じられず、つくる楽しさが湧いてこない。特に、層が欠けている個所が切断面に少なからず出没するのには大いに閉口した。ひたすら穴埋め作業をする羽目に。湯びき後の毛羽立ちも酷い。ペーパーの番手を下げて丁寧に対応。それでもペーパー処理後の着色の乗りが悪い。けれど、これが却って奏功し、上塗り(二回)してみると、いわゆるシャビー(shabby)な風合いに仕上がり、家人の受けは上々。結果良ければすべて良しとするか。

次は、今回の端材を利用した、植木鉢の台二つ。合板との付き合いが続く。

ソファ完成間近(サイト内)

掻痒感、19年6月

両腕や首のあたりがかゆい。漆にかぶれたかもしれない。今週末、同じ時間帯に漆塗装をする方がいた。これまでに漆にかぶれたことはないけれど、それは接する機会がなかっただけのこと。自分がかぶれやすいことは知っている。幼い頃、草むらで遊んでススキか何かでかぶれることは度々あったし、大学のラボで化合物にやられることは一再ではなかった。里芋の皮をむいてもかぶれる。木工教室で誰かが漆を塗っている時には、近寄らないようにして来た。今回も、かなり注意していたが、「研ぎ」のようだから大丈夫と油断したか。専門家のページ、輪島漆器大雅堂の輪島塗職人BLOG » 川口 » 漆かぶれ。漆にかぶれたら、どうなってしまうのか、心配していたんです、にこういう記載がある。桑原桑原。

かぶれを防ぎきれない作業がありました それは、”研ぎ”作業です (略)目に見えない細かい粒子は気づかないうちに気づかない場所に付着していることがあるようで数日後に突然かぶれに襲われる

いや待てよ。この日は、組立て式ソファの仕上げで湯ぶきをした。3×6 合板、約2.5枚分の裏表だからかなりの面積だ、7m2 ほどか。その際、合板に含侵された接着剤が湯気とともに立ち上ってそれでやられた可能性もある。合板の接着剤にせよ漆にせよ、これまでの経験からすると、おそらく、赤く腫れあがるようなことはないと思う。数日、かゆみが続く。掻くとひどくなる、我慢あるのみ。

合板の特性を活かす

無垢材を使っていると、どうしても四角い形の作品ばかりになりがち。(略)丸形や有機的な形は発想の隅に追いやられてしまう。方向性のない合板なら、自由で個性豊かな作品ができるだろう。

合板の特徴。その他には、1) 安定した規格寸法、2) 大きな平面、3) ねじれや変形がない、4) たわみは大きい、5) 切り口の積層模様。堀口丈夫ら著「1枚の板から作る楽しい!合板木工-週末1日で作る簡単木工作例マニュアル」(学研、08年)から(p14)。この本から引用するのは二度目。

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