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カテゴリー「工芸・美術」の検索結果は以下のとおりです。

不幸な幼年期

君は子ども時代に楽しいことはなかったのかね?

信じられないほど複雑な多面体パズルを見たある人が、作者に向かってそう言った。作者のS.コフィンは、その複雑な形状は、確かに、自分の「子どもの頃の悲しい記憶」を表していると感じたのだとか。

上記引用は、ジェリー・スローカム、ジャック・ボタマンズ共著「悪魔のパズル」芦ヶ原伸之訳(日経サイエンス社、1995年)から(p39)。

この挿話が基になり、後に創出された立体チェッカーボードパズルは「不幸な幼年期」と名付けられた。これは10個のピースが、5x5x2に組まれる。解は一つ。

この「不幸な幼年期」をつくってみようと材料を用意した。

悪魔のパズル芦ヶ原伸之(いずれもサイト内)。Unhappy Childhood|ちょいとパズルでも

Five-Piece Solid Block

マホガニー材のような、できるだけ狂いのない材料を使うべき。入手できないなら代わりに木目があまりはっきりしない材料を選んで、ブロックを木目が走る方向にすべて揃える

第4章"Interlocking Block Puzzle"の最初に登場する"Five-Piece Solid Block Puzzle"にそういう助言がある。"Puzzle Craft" by Stewart T. Coffin(1992)から(p26)。この本のPDF版はインターネット上で読むことができる。

先日つくったアルテクルーズ・パズルのピースがちょっと長かったので、各々両端を等幅でカットした。ピースは全部で14本、その倍の28個の、ほぼ、立方体の端材ができた。材料は狂いの少ないホオ材。これで何かつくれないだろうかと作例を探したところ、上記、立方体パズルを見付けた。3x3x3なので27個で足りる。

5個または6個の立方体ブロックからなる5つのピースをつくる。それを組み立てると、完成形は3x3x3の立方体となる。正解例が示されているので組み立てられたが、それがないと途方に暮れたと思う。なおブロックの接着には2液混合のエポキシ系を用いた。

アルテクルーズ・パズル(サイト内)。"Puzzle Craft"

河井寬次郎 住める哲学

確かなものをつくりたいのなら、確かな暮らしをせよ

「日曜美術館 美は喜び 河井寬次郎 住める哲学」(Eテレ、1/28 9時)から。同僚にすすめられてNHKプラスで観た。

「良き楽器奏者であるためには良き音楽家でなければならない。良き音楽家であるためには良き人間でなければならない」、そんなことを聞いたことがある。ふと思い出した。あれはいつの頃だっただろうか。

「日曜美術館」を観るのは久しぶりのこと。番組の案内人(司会)の方が時々映るのだけれど、最初、知らない方だと思った。ナレーションも同じ方がやっているようで、それを聴く内に、ラジオ深夜便にも出演しているあのアナウンサーだと判った。

2019年惜別のアーティスト(サイト内)。「助からないと思っても助かって居る」

アルテクルーズ・パズル

じつは3通りの解答が可能なのだ。ここがほかのなみのバーパズルとまったく違う点なのだ。つまり、はずすときの動きの方向が、1本、2本、3本の可能性がある。前二者に見られるちょっとした変種も数え上げれば、なんと6種の組み方ができる

どういう意味だろうか。実際につくってみると何か判るだろうか。

引用は、教室で借りて来た、Jerry Slocum、Jack Botermans著「PUZZLE OLD&NEW パズル その全宇宙」芦ヶ原伸之訳(日本テレビ放送網、1988年)から(p72)。

このパズル、全ピースがまったく同じ形。基本は12本だが、14本、36本、38本でも組めるのだとか。一応、14本つくろうと思う。

木工教室10の効用(サイト内)。アルテクルーズ・パズル手でつくる足であるく

丸型鬼面

鬼面が届いた。先月の出張で訪ねた鬼瓦メーカーの工房で体験制作したものだ。直径9センチほどの丸型。きれいな燻しに焼き上がって来た。

型抜きで制作した。それに適した、柔らかいけれど水分でびちゃびちゃというわけでもない不思議な触り心地の粘土を使った。彼らが「有空土」と呼ぶその粘土は、自社で土錬するのではなく購入していると話していた。窯業では分業制が行き渡っている。

あらためて鬼瓦の体験制作についてweb検索してみた。私が訪ねた先はwebで宣伝していないのでヒットしないが、ほかにいくつか引っ掛かる。一つや二つではない。鬼瓦業界ではごく当たり前のサービスなのかもしれない。

鬼瓦の国内需要は減少傾向が続いているとか。中国や東南アジアなど仏教圏からの引き合いに対応したり、屋根に載せないインテリアやエクステリア用途を開発したりと新たな路を探ろうとしている。作業場への見学を受け入れ、体験コーナーを設ける、これもまたその一環なのだろう。

愛知・岐阜、2023年12月(サイト内)。鬼師、鴟尾(しび)、鳥休み

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