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居残り佐平次

人間なんて、立って半畳、寝て一畳

立川談志の「居残り佐平次」から。最近NHKプラスで観た。元は1979年の放送。

ある社内研修に来ていた他部署の人が、立って半畳、寝て一畳を自身の信条にしていると最初の挨拶で述べていた。その研修には似つかわしくない、えらく貧乏くさいことを言うもんだなと思ったりした。そんなことを思い出した。

居残り佐平次は、古今亭志ん朝(1978年)でよく聴く。おこわにかける云々というオーソドクスなサゲ。それは説明なしでは何のことか判らない。今回聴いた談志版は、サゲに工夫があった。そんなやつは裏から返せどうのこうの。聴いてすぐ判る。いつか聴いた権太楼のもそうだった。居残りと居直りをかけていた。おこわ云々には難あり、サゲをかえよう、と思う噺家は少なくないかもしれない。

志ん朝長講二席(サイト内)。納涼落語特選リストア版「居残り佐平次」立川談志▽おとなのEテレタイムマシン選(NHK-Eテレ、8/13 23時、初回放送1979/8/3)

独ポピュリスト政党躍進

日本も、長期的には移民や海外からの投資を受け入れるべきだが、それができないジレンマを抱えている。

今、ポピュリスト政党が躍進する旧東独の情勢から学ぶべきことは多い。東大の斎藤幸平准教授のお話。らじる★らじるの聴き逃しにあった。

日本では、経済が停滞し、高齢化や人口減少が進む。その打開策の一つとして、将来、移民を受け入れるようになった場合、果たしてどんなことが起こるだろう。ドイツなど欧州諸国に見られるように右派ポピュリストによる排外主義が強まるのだろうか。

番組の終わりに一冊の本が紹介された。フォルカー・ヴァイス著「ドイツの新右翼」。読んでみようと思う。図書館に蔵書されているだろうか。

右と言えば、先日の自民党総裁選の候補者に、かなり右の人がにいた。最初の投票で残ったものの決選投票で落とされた。靖国参拝に賛成、夫婦別姓には慎重、そして、中国へは強硬姿勢、それでは「右過ぎる」と敬遠されたのが敗因の一つだろう。

わが国のリーダー選びでは、右派への警戒は機能しているように見える。まだ今のところはと言うべきか。

レニとモトヒコドイツ都市部はカオス状態(いずれもサイト内)。マイ!Biz▽「ドイツポピュリスト政党躍進の影響」【出演】斎藤幸平(東京大学大学院 総合文化研究科 准教授)(マイあさ!、NHKラジオ第1、9/27 6時台)、ドイツ急進右派の伸長 広がる排外主義を憂える(9/17)、支持を広げるドイツのための選択肢(9/24)

目から鱗、その出典

キリスト教の使徒、パウロは癲癇(てんかん)を病んでいた、という説がある。

NHKラジオの聴き逃しで、「文学と精神医学」というタイトルに引かれてその番組を聞いているとそんな話が出て来た。

彼、パウロは、ダマスコ(現在のダマスカス)へ向かう道中、天の光を見た。主イエスの声を聞き、失明してしまう。この経過は、癲癇性精神病で見られる夢幻様状態、と考えれば説明がつくのではないか。そうと思わせる記述が聖書の中に他にも色々あるらしい。

ちなみに、見えなくなっていた目は、ダマスコの街で回復する。アナニアというキリスト教徒が、パウロの頭上に手をかざすと、パウロの目から鱗のようなものが落ちて、元通り見えるようになった、と新約聖書の使徒言行録にある。

目から鱗が落ちるという表現は、聖書のこの部分が出典なのだとか。

てんかん治療、K448(サイト内)。こころをよむ「こころの病で文化をよむ」第6回「文学と精神医学」(NHKラジオ第2、8/11 6:45)

レニとモトヒコ

映画「意志の勝利」を作ったことは残念。けれど、反ユダヤ的だったことはない、だからナチ党にも入党しなかった。原爆を投下したことはないし、誰も誹謗中傷したこともない。

いったい私のどこが悪いの、どこに罪があるって言うの。レニ・リーフェンシュタールは心底そう思っていたようだ。NHKの「ワイマール ヒトラーを生んだ自由の国」から。1993年のインタビューが使われていた。

彼女が撮影した作品「意志の勝利」(1935年)は、ナチ党の全国大会を撮影したプロパガンダ映画だ。ヒトラーに乞われて監督を引き受けた。

そんなプロパガンダ映画を監督することでナチスに協力した、それを世の人は非難しているのに、いったい自分のどこが悪いのと嘯く。自身の非は認めない。感覚がずれている。

ここにもう一人、自身の非を認めない、感覚がずれている人がいる。

県政が混乱したことは認めるし、机をたたいたことや付箋を投げたことも反省する。それに告発文書への対処は法的に問題はなかった。なのに、どうして県議会は不信任を出したりするんだ。なぜ知事である私が辞めなければならないのだ。

県政の混乱、人々が非難する理由(の一つ)はまさにそれだ。知事ご本人も認めているにもかかわらず、リーダーとしてその責任をとろうとしない。自分は悪くないの一点張り。失職して出直し選挙に立候補するのだとか。だいぶ感覚がずれている。

その選挙は11月になるらしい。果たして県民はどんな審判を下すだろうか。

R.シュトラウスと山下達郎リーダーの引き際(いずれもサイト内)。ワイマール ヒトラーを生んだ自由の国▽映像の世紀バタフライエフェクト(NHK総合、9/26 23:50)、兵庫 斎藤知事 失職し 出直し知事選に立候補を表明(9/26)、「出直し選」斎藤元彦兵庫県知事はケジメのつもりか 『私は悪くない』一点張り(9/27)、兵庫知事失職へ 出直し選に臨む大義あるのか(9/27)、Leni Riefenstahl(1902-2003年)

待ち望まれた日

政の頂にある者が人々の心をまことに掴むのは並大抵のことではない。

白居易「新楽府」を講義する場面が描かれる。大河ドラマ「光る君へ」第36回「待ち望まれた日」から。NHKプラスで観た。

一条天皇の中宮、彰子が若宮を生む。誕生50日の宴で主人公二人が歌を披露。「今はまだ50日ですが、若宮の治世はずっとずっと長く続くのでしょうね」と紫式部が詠めば、「鶴は千年生きると言う、それほどに長生きすれば、ずっと続く若宮の治世を見届けることができるだろう」と、道長が、阿吽の呼吸で返す。道長の正妻、倫子が何とも言えない表情を見せる。扮する黒木華は芸達者だ。

道長は、その一首の中で、鶴を葦田鶴(あしたづ)と詠んだ。高市黒人の鶴(たづ)の歌へ連想が繋がった。「桜田へ鶴鳴き渡る年魚市潟潮干にけらし鶴鳴き渡る」(巻3-271)。万葉集には鶴を詠んだ歌はたくさんある。中でもこれは特に有名な一首だろう。

干潟は潮が引いたので鶴は別のところへ飛んで行く、と詠んだこの歌は、もしかすると政治向きのメッセージが込められているのではなかろうか。人々はより良い場所を、つまりより良い政治を求めているものだ、と。

政(まつりごと)のリーダーは、人々の心をしっかり見つめていなければならない。

光る君へ(34)万葉の歌十選「日めくり万葉集」メモ(いずれもサイト内)。光る君へ(36)待ち望まれた日(NHK総合、9/22 20時)、自民 石破新総裁 衆院解散・総選挙「なるべく早く審判を」(9/27)

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