エントリー

カテゴリー「興行・放送」の検索結果は以下のとおりです。

二人残る、鎌倉殿の13人

「日本」開闢以来君臨した「天皇家」のトップを(治天の君を)初めて「賊軍」として処理したのだ。それをやったのは日本史上、この義時&広元と、マッカーサー元帥だけである。

13人の内、鎌倉幕府に残るのは、北条義時(小栗旬)と大江広元(栗原英雄)の二人。承久の乱(1221年)で朝廷を打ち負かし日本全体を掌握する。引用は、堀井憲一郎氏のコラムから。たまたま読んだこの記事(7/30)に、13人の今後がまとめられていた。

「いまに続く日本国の礎を作った2人だともいえる」とある。6百年後の明治維新まで続く武家優位の構図を形作ったという点において、その評価は、あながち大袈裟ではないかもしれない。

鎌倉殿の13人(サイト内)。『鎌倉殿の13人』の「13人」が消されていく順番 最後に残る黒幕の「2人」とは(7/30)

役所広司▽私の人生手帖

想像力だけではなかなか上手くいかない

録音しておいたインタビュー番組を二つ続けて聴いた。引用は、謙虚な姿勢が強く印象に残った、役所広司さんのお話から。

再生を止めてしばし考えた。基本を身につけると、応用が利くようになる、未経験のことも想像力でカバーできるようになる、はずだ。想像力だけでは上手くいかないとは、いったいどういうことだろう。「忘れようとしても思い出せない」の類いだろうか。奥が深い。

役者という商売について、「満足しないで当たり前だなあと思う。まあ、後悔してるぐらいがいいのかなあ。次やると上手くいくかもしれない」、そう思うからこそ長く続けられている、そんな風にも語っていた。

# 佐藤浩市▽インタビュー(NHKラジオ深夜便、5/27 23時台)、役所広司▽私の人生手帖(同、5/28 4時台)

アンラーン(unlearn)

思考の癖に気付く、あるいは、そもそも思考の癖があるんじゃないかと思うことが重要

金曜日(6/3)の朝、ラジオでやっていた。ここで言うunlearnは、〈癖・誤りなどを〉捨て去ること(新英和中辞典第6版、研究社)。

その番組で「アンラーンの必要性が判るチェックリスト」が紹介されていた。

  • 何か決まった口癖がある
  • 最近わくわくすることが減った
  • 周囲の人との会話が毎日同じような話題ばかりだ
  • 仕事とは別の分野の学びをしていない
  • どんなことにもそんなこと当たり前と思いがち
  • すごい成果を出した人は自分とは別世界の人だと思う

# 「アンラーン(Unlearn)って何? 学ばない“学び方”」柳川範之▽マイあさ!(NHKラジオ第1、6/3 7時台)

酒を飲むふりをする

仏像を彫っている運慶を訪ねる。夏目漱石著「夢十夜」のようなシーンが、先日の「鎌倉殿の13人」にあった。「夢十夜」で刻むのは仁王、こちらは阿弥陀如来だった。堂の中のこととて、仏様を前に酒盛りが始まる。

皆が良い気分になる中、運慶一人が酔わない。「おれは酒には口を付けていない。御仏の前だ」と明かす。一献どうかと誘われて、仏様の前でやろうやろうと言った運慶だったが、蓋を開けてみると、酒を飲んだのは訪ねて来た人たちだけだった。

そんな話があった。名作「シルバー・シート」だ。「男たちの旅路」第3部の第1話(初回放送1977年11月)。陽平(水谷豊)と悦子(桃井かおり)が、訪ねて行った養老院で、4人の老人(笠智衆、殿山泰司、藤原釜足、加藤嘉)に歓待され酒を振る舞われる。歌を唄うなど大いに盛り上がるのだが、実は、老人たちは酒ではなく水を飲んでいた、という話。

この機会に、ビデオに残しているのをまた観た。陽平らは、養老院へ向かう途中、吉岡司令補(鶴田浩二)を訪ねる。陽平が「都電で9つばかり向こう」と言っているのに気付いた。電停の名は語られない。吉岡宅の最寄りは確か「巣鴨新田」だ、第1部でちらっと映ったことがある。その9つ向こうは「荒川車庫前」。その近くに養老院があるのだろう。話は符合する。老人4人は、その荒川車庫で事件を起こすのだった。

「夢十夜」第六夜鎌倉殿の13人、シルバー・シート 2014/2/16 16:45(いずれもサイト内)。「鎌倉殿の13人」第21回「仏の眼差し」(NHK総合、5/29 20時)、男たちの旅路|Wikipedia、路線図|都電荒川線、『男たちの旅路』で山田太一が描いた普遍的な社会の矛盾と若者、高齢者の価値観

「アメリカの本音」

アメリカの損得勘定が、台湾でもウクライナでも透けて見える

森本毅郎氏が最後そう締め括った、きのうの「朝刊読み比べ」(6/2)では、朝日新聞と日本経済新聞の記事が紹介された。

米国が、新たな高性能兵器(HIMARS)をウクライナへ提供すると報じられた。「ウクライナが交渉の席で強い立場に立てるように、兵器提供を続けていく」との姿勢だが、米国の本音はどうか。「ロシアが弱体化すれば、アメリカは中国へ集中できる」「欧州各国が危機感を強めて防衛力を強化すれば、その分アメリカはお金を使わないで済む」。

オースティン国防長官は、台湾への武器供与を拡大すると表明した。「抑止力を強めるためだ」。併せて、同盟国である日本などの役割増にも期待を示した。日本が防衛力を「高めれば高めるほど、対中国の戦力を他の国へ向けることができる。アメリカにとって、これまた得だ」。

# 朝刊読み比べ▽森本毅郎・スタンバイ!(TBSラジオ、6/2 6時台)。米、問われるバランス 激化避けつつ侵略に対抗 ウクライナに新兵器提供米国防長官、台湾へ武器提供拡大 「統合抑止力を重視」

ユーティリティ

« 2024年04月 »

- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

新着エントリー

衆院3補選で自民全敗
2024/04/30 05:57
Re: 二重小協奏曲ヘ長調
2024/04/29 06:00
社会不安高めるSNS悪用
2024/04/28 05:57
走り梅雨、2024年
2024/04/27 06:05
協奏交響曲K364、東フィル
2024/04/26 05:44
さよならマエストロ
2024/04/25 05:50
WANDERERS
2024/04/24 06:08
定家の原本発見
2024/04/23 05:56
ダイソーの500円イヤホン
2024/04/22 06:02
減少が続く書店
2024/04/21 06:05

Feed