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カテゴリー「興行・放送」の検索結果は以下のとおりです。

イミテーション・ゲーム

「みんなはノーって言うね」「あなたはみんなじゃない」

ベネディクト・カンバーバッチ扮するアラン・チューリングが刑事に訊ねられる、「マシンは考えるのか」と。映画「イミテーション・ゲーム」(米、2014年)から。副題、エニグマと天才数学者の秘密。

キャスティングは良好。エニグマの解読をピークとするドラマ性もある。ただし、筋書きは単純過ぎるほどに単純。偉人の一生をシンプルに描く、それが制作側が意図したことだったのだろう。無理して、反戦のメッセージを読み取る必要もないし、性的少数者の虐げられた歴史に光が当てられたと考えることもないように思う。

「時の娘」の読後に色々見ている際、カンバーバッチの名を見かけた。彼は15世紀のイングランド王・リチャード3世の血縁であることがDNA分析により判明したとか。

ジョーン・クラーク役のキーラ・ナイトレイは、つい先日観た「はじまりのうた」に出ていた。独特のチャーミングな歯並びですぐその人だと判った。

時の娘はじまりのうたABEMA(いずれもサイト内)。リチャード3世 (イングランド王)|Wikipedia、カンバーバッチさん、リチャード3世の血縁と判明

薔薇の殺意

無責任なお楽しみは、すべてあなたたちの物だ。何かないかときょろきょろしていれば、突飛で残酷な事件がいくらで生まれて来る。自分さえ安全な場所にいるなら、どんなすさまじい光景でも喜んで眺めていようという、それがあの化け物の正体だ。

氷沼蒼司(仲村トオル)が言う。犯人探しの探偵ごっこは、他人が不幸に見舞われるのを見て喜ぶ高みの見物と根が同じではないかと非難する。引用は、NHKのドラマ「薔薇の殺意~虚無への供物」(1997年)から。

まさかもう一度観られるとは思ってもみなかった。深津絵里を初めて目にしたのはこのドラマでだった。そのことを思い出してwebで検索してみたところ、幸いYouTubeに登録されていた。総合テレビ版(74分×3話)。

八田皓吉(國村隼)が、初対面の奈々村久生(深津絵里)に「いやぁ噂通りの別嬪さんですなぁ」と関西弁で言う。実際この頃の深津さんは麗しさが輝いている。このドラマの中ではヘップバーンと比べられていたし、何かの批評で久我美子の再来と称賛されているのを読んだ覚えがある。

悪人、「テレビ・トラベラー」(いずれもサイト内)。ドラマ「薔薇の殺意~虚無への供物」<6回シリーズ>(BS日曜ドラマ、NHK-BS2、1997/1/26-3/2 21:00-21:44)、<3回シリーズ>(NHK総合、1997/9/21・9/28・10/5 01:00-02:14)、ヴァン・ダイン著「カナリア殺人事件」、梶原善、虚無への供物|Wikipedia

悪人

今まで生きとるかも死んどるかも、よお分からんかった。

祐一(妻夫木聡)が吐き出すように言う。李相日監督の映画「悪人」(2010年)から。吉田修一著原作。いい役者が揃った、特に光代に扮する深津絵里がたいへん良い。

色んな人が「悪」を口にする。舞台となった九州の言葉で。「おまえは悪なか」「あんたが悪かわけじゃなか」「わたしのせいね」「悪かことしたと思とるさ」「太か(悪か)人間に育ててくれたよ」「あまえが悪いって言うたがありゃ間違えとった」「あの人、悪か人じゃなかと」「うちが悪かと」「あの人は悪人なんですよね」。

各々の自覚もあれば、他人からの評もある。誰一人として清廉潔白な者はいない。一人一人の小さな悪意が積み重なって、知らず知らずの内に大きな「悪」に育って行く。それがいつかどこかで姿を現す。

日の出を見る最後のシーンでも流れる音楽はオリジナルだろうか。何かに似ているような気がする。そうそう、ブラ4(ブラームス作曲交響曲第4番)だ。第1楽章の第1主題。この映画の音楽担当者を確認した。ああ、その人か。他人の作品に取材したとしても不思議じゃない。ここにも小さな悪意が潜んでいるかもしれない。

ABEMA(サイト内)。悪人 (小説)|Wikipedia、オマージュ・パロディー・パクリ、五島市福江島の大瀬崎灯台、クライバー(WPh、1980年)、ラトル(BPh、2008年)

ABEMAで映画を観る

年が明けて、次はどの映画を観ようかと考えている。年末に、ABEMAで、あれこれ立て続けに観て病み付きになりそうだ。

ABEMAのサイトを訪ねるようになってどのくらい経つだろうか。当初の目当ては将棋チャンネルだった。夜、本を読んでいる時などに棋戦中継を点けておく。その頃、対局は終盤に差し掛かっている。持ち時間が無くなって一分将棋になると読書そっち退けで画面に見入ることもある。

昨年は、11月開幕のサッカーW杯が、ABEMAで全64試合無料生中継されると予告されていたので、それも楽しみにしていた。結局は、フルに見たゲームはなくはないけれど、ほとんどは数分の試合ハイライトで済ませた。映画のチャンネルを観るようになったことも関係している。

W杯が始まる少し前だった。本日無料に面白そうな映画作品が並んでいるのに気付き、将棋やサッカーよりもそっちを開くことが多くなった。以来、鑑賞したのは20本ほど。今年はどんな作品に出遭うことになるだろうか。

「プリテンダーズ」(2018年)
「ディア・スナイパー」(2020年)
「同じ月を見ている」(2005年)
「八日目の蝉」(2011年)*
「ジャンヌ・ダルク」(1999年)
「カラスの親指」(2012年)
「今度は愛妻家」(2010年)
「Shall we ダンス?」(1996年)*
「はじまりのうた Begin Again」(2013年)
「トレイン・ミッション」(2018年)
「新聞記者」(2019年)
「沈黙 -サイレンス-」(2016年)
「悪人」(2010年)
「イミテーション・ゲーム」(2014年)
「アフガン」(2005年)
「世界にひとつのプレイブック」(2012年)
「ボーン・アイデンティティー」(2002年)*
「ボーン・スプレマシー」(2004年)
「ボーン・アルティメイタム」(2007年)
「天使のくれた時間」(2000年)

ABEMA(サイト内)。本日無料|ABEMA

新聞記者

きついねぇ、過去の自分に叱られるというのは。

上役がそう洩らす、元部下と昔話をする中で。映画「新聞記者」(2019年)から。

首相がお友達の会社を優遇する、内閣情報調査室は政権に都合がいいように情報操作に明け暮れる。かなり、リアル。お上の横暴をあばき巨悪に迫る、こういう映画はもっとあって良いように思う、フィクションにせよノンフィクションにせよ。

役者陣は、主演の二人吉岡と杉原(シム・ウンギョン、松坂桃李)は悪くないし、脇役の神崎夫妻(高橋和也、西田尚美)や、杉原の妻(本田翼)、新聞社の上司(北村有起哉)など皆さん好演。多田(田中哲司)は冷徹な感じが上手く出ている。

ABEMA悪だくみ官邸ポリス(日本人)(いずれもサイト内)

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