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カテゴリー「興行・放送」の検索結果は以下のとおりです。

コンプライアンスあの頃

先に言っときますが、まくらは、かなり、今のコンプライアンスでは、どうだ、という(内容になっている)。コンプライアンスは時代とともに、というか。

立川志の輔さんが、師匠談志の「羽団扇」を紹介する際にそんな話をする。まくらの部分も昭和44年に収録されたそのままに放送されたようで、「ホテル、和服、着替え・・・。そんなこと、今、誰が言えますか。不適切にもほどがある」と、一席のあとに話していた。

引用は、元旦に放送された落語DEデート新春スペシャルから。

番組の前半は、立川談志「羽団扇」(1969/1/6、新宿紀伊國屋ホール)、後半は、立川志の輔「御神酒徳利」(1998/12/19、神奈川県民ホール小ホール)。

志の輔さんご自身は、「御神酒徳利」のまくらで、なぜバイアグラが流行語大賞に選ばれなかったか、そんな話で笑いを取っていた。収録は1998年、平成10年。

流行語大賞と言えば、昨年末にドラマ「不適切にもほどがある!」が全話放送された。録画しておいたのでその内に見ようと思っている。

居残り佐平次文七元結モモリン(いずれもサイト内)。龍角散プレゼンツ志の輔ラジオ落語DEデート新春スペシャル(文化放送、1/1 13時)、「やかましや するにしておけ 姫始め」

戦争と分断の世界を生きる

トランプ氏は、もし中国が軍事的に台湾侵攻することがあったら、ものすごい関税を上げると言っている。が、これ、受け止めようによっては、中国にしたら、関税を上げられるくらいで悲願の台湾侵攻できちゃうんだというメッセージにも受け取られかねない。

NHKラジオの番組で、同志社大の三牧准教授がそんな話をしていた。トランプ氏は、台湾有事に対して、関税での制裁云々は言うけれど、米国が軍事的な対応をするかどうか、そこは明確に述べていない。

米国は、もはや世界の警察ではない。米国第一主義が濃厚なトランプ政権となれば、国際的なリーダーの立場からも降りる可能性がある。その後釜に座ろうと虎視眈々と狙っているのが中国だ。例えば、AIは何歩も先を行く。景気も追っ付け復調する。今後、様々な領域で権威主義国と民主主義陣営がせめぎ合う、そんな様子がより鮮明になるのだろう。

トランプ(サイト内)。2025新春特集「“戦争と分断”の世界を生きる」前後編(NHKラジオ第一、1/1 17:05-)止められない戦争、進む分断…米国・中東・中国を見つめる研究者たちが2025年の世界を展望し語り合う。【出演】同志社大学大学院准教授…三牧聖子,東京大学大学院教授…阿古智子,放送大学名誉教授…高橋和夫,【司会】NHK放送文化研究所主任研究員…鎌倉千秋

光る君へ、総集編

めぐりあひて見しやそれとも分かぬ間に雲隠れにし夜半の月かな

久しぶりに巡り会えたのにあなたは先に逝ってしまった、雲に隠れる月のように。百人一首にも採られたこの歌は、昨年のNHK大河ドラマ「光る君へ」にも登場した。が、その本編と総集編では扱いが違っていた。

本編の最終回。道長の死後、まひろは旅に出る。その前に、身辺を整理しつつ、これまでに詠んだ歌から選び一冊に綴る。「紫式部集」と伝わる書だ。それを道長の忘れ形見でもある娘賢子に託す。受け取った賢子はそこから一首読み上げる。それがこの歌だった。「幼なじみに会ったのですね」、母上にも友がいたのかと感想を漏らす。

総集編は、よくあるダイジェスト版ではなく、主人公まひろが人生を振り返るという趣向になっていた。伊東敏恵アナのナレーションは入らず、まひろ本人が語る。「私たちの始まりは、いずれの帝の御代だったのだろう」と源氏物語の冒頭を模して始まる。

歌の書き付けや手紙の類いを整理する場面が何度か挿し挟まれる。読み返してそれにまつわる出来事を回想する。賢子に託した綴りを書き進めているようでもあった。ただし賢子へそれを手渡す場面はない。それに道長の死もはっきりとは語られない。最後、まひろは旅の姿で一首を詠む。それがこの歌だった。

この同じ月をあの人も見ているだろうかと相手への想いを馳せた道長とまひろ。総集編はこの二人に月の歌を詠ませて締め括られた。道長はあの望月の歌。今宵の満月はほんとに良い月だなぁ、おまえに出会えて幸せな人生だった、まひろにそう語りかけているようだ。まひろは、雲隠れにし夜半の月かな、と返して、運命の人あなたは逝ってしまった、と鍾愛した道長を偲ぶのだった。

光る君へ(サイト内)。「光る君へ」総集編(NHK総合、2024/12/29 pm)終の巻「まひろ(吉高由里子)は、道長(柄本佑)に頼まれ、物語を執筆。すると狙い通り道長の朝廷での地位は盤石に。やがてまひろは道長の栄華を最後まで見守り、旅に出る。」

ジャッジの落球

ボクサーがパンチをくらっても立ち続けるのと同じように、ジャッジは立ち続けていた。それが今年最も感動したシーンだった。

沢木耕太郎氏がそんな話をしていた。

ヤンキース対ドジャースのワールドシリーズ第5戦。ヤンキースは、4回までに5点リードして今日は勝ちだなと楽観ムードが漂っていた。ところが5回に一挙5点を失う。それは外野手のアーロン・ジャッジがごく平凡なセンター・フライをポロリと落球したことがきっかけとなった。その後、逆転され、ヤンキースはその試合に負け、シリーズにも敗れる。

大舞台でまさかのミスを犯したジャッジ。試合後に通路のようなところで、ぶら下がりのインタビューに応える。日本人なら、わかってる、悪いのはおれだ、はい終わり、と不貞腐れてそそくさと引き上げるところだろう。ジャッジは違った。多くのジャーナリストからの質問に向き合い一つ一つ丁寧に答えて行く。その間30分ほど、ジャッジはそこにいて立ち続ける。沢木さんは彼の男らしい姿に感動した、と。

年末の特集番組、2024年耳鼻科と眼科、24年10月(いずれもサイト内)。沢木耕太郎ミッドナイト・エクスプレス天涯へ2024(J-WAVE、12/24 24-27時)

山下洋輔▽最後の講義

今までのことで満足できることがない、という発見。

山下洋輔氏は、「最後の講義」で、質問に対してそんな風に応えていた。

発見する。気付く。そうすれば、一歩を踏み出すことができる。もし今までの中に自分が満足できることがあればそれをやればいい。質問は、新たなことにチャレンジするのに何か心掛けがあるのか、だった。

保阪正康▽最後の講義愛読書十選 (3)(いずれもサイト内)。「ジャズピアニスト山下洋輔」▽最後の講義・選(NHKーEテレ、12/18 22時)、国立音楽大学

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