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語りは伊東敏恵アナ

道長は、幼い後一条天皇の摂政となって名実ともに国家の頂点に立ち、

と説明が入る。語りは伊東敏恵アナ。大河ドラマ「光る君へ」(44)「望月の夜」から。この回で、道長は、あの有名な望月の歌を詠む。

それは日曜日のこと。翌月曜の夜にも伊東アナの声を聞いた。

2回シリーズで2つの敗戦国ドイツと日本のその後の悲劇を伝える。後編は、日本の敗戦とともに住処を追われその後の流転の運命を背負った人々の記録である。

「ふたつの敗戦国 日本 660万人の孤独」から。前編のドイツもそうだったけれど、後編の日本の話も見るに忍びなかった。

一つは平安朝の摂関時代を背景にしたドラマ。一つは敗戦後の引き揚げにまつわるドキュメンタリー。まったく趣向の異なる2つの番組ながら、語りは同じ人物。なんとも妙な感じがした。良い声だとは思うのだけれど。

光る君へドイツの新右翼(いずれもサイト内)。大河ドラマ「光る君へ」(44)「望月の夜」(NHK総合、11/17 20時)、「ふたつの敗戦国 日本 660万人の孤独」▽映像の世紀バタフライエフェクト(NHK総合、11/18 22時)

ライジング若冲

先生、まだまだ至らん私に教えてください。

伊藤若冲(中村七之助)が言う。それに対して、寿命を迎えようとしている売茶翁(石橋蓮司)は、「私に教えることなどない。只々感じ入るばかりや」と応える。

NHKの時代劇「ライジング若冲-天才かく覚醒せり」から。

もはや水準を越えている者が、「まだまだ至らん私に教えてください」と言う。心の叫びを聞くようでこちらの心も揺さぶられた。芸の道は長く厳しい。その深淵に臨み、美の本質を探究する。一流の者が超一流を追い求める。

それに、ここに謙虚の一つの形があるように思った。自分の能力に驕ることなく師や芸に接している。どこまで達しており、出来ないことは何なのか、まだ見えないものがある、と自身の能力を正当に評価した上で、さらに高みを目指す。己をしっかりと見据え、自信を持っていないと謙虚にはなれない。へりくだれば良いというものではない。

例えば、自分は素人ですと何度も言う人がある。その筋で長い経歴があり、そこそこ事情に通じているのに、素人、つまり今始めたばかり、ゼロ、そんなはずない。謙遜しているだけなのかもしれないし、予防線を張っているのかもしれないけれど、同じ言葉を繰り返されると嫌味でしかない。同じ領域にいる人たちは不快に感じるだろう。

潔く「まだまだ至らん私に教えてください」と言えるようになりたいものだ。

謙虚(サイト内)。時代劇「ライジング若冲 天才かく覚醒せり」完全版【作・演出】源孝志(NHK総合、11/2 15:05、初回放送2021/1/2)

闇より来たる修復師

焼き物って、本当に透明度が高い。透かすと光が透けるものがほとんど。それをどうやって再現するのか、自然に見せるか、が大事。

焼き物の修復は透明度との戦いだと言う。「ゴッドハンド 闇より来たる修復師」から。

破損した古美術品を、傷跡がわからないまでに修復する仕事。割れた破片をキレいにくっ付ける、そんなレベルではない。失われた部分も復元してしまう。例えば、無傷なら国宝級の青磁の花差し。両サイドにあった鳳凰の形をした持ち手が欠損している。これを元通りにする。お見事。

微かなヒビ割れに特殊な樹脂を流し込む。どんな樹脂が適しているのか、濃度は、加熱する温度は、など、かなり試行錯誤があったのだろう。

事程左様に、研究に研究を重ね、技術を磨いて来たことが判る。先駆者だった先代から受け継ぎ、さらに発展させ、次代へ繋ぐ。このドキュメンタリー番組には二代目と修行中の三代目が登場した。

# 「ゴッドハンド 闇より来たる修復師」▽スゴEウイーク(NHK-Eテレ、11/3 14:30、初回放送 NHK-BSP 2022/3/9)【出演】繭山浩司、繭山悠、藤田清、千宗屋、太田光、【語り】田中泯

またトラでどうなる

もし米国が、体系的に、持続的にアメリカ第一になるなら、「9条・安保体制」の根幹が揺らぐ。戦後日本の生き方が問われる事態となる。公助システムである国連が機能していない。共助は同盟、その米国が当てにならないとなると、勢い自助、自衛に、否応なく焦点が当たって行く、そういう構図になる。

東大の遠藤教授が、ラジオの番組でそんな話をしていた。

自分たちの国は自分たちで守る。それは決して悪い方向ではない。トランプ氏返り咲きは国防についてしっかり議論するいい機会になるかもしれない。

トランプ登場に備えよ(サイト内)。けさの"聞きたい"「トランプ氏 国際情勢に対する影響は」遠藤乾(東京大学法学部教授)▽マイあさ!(NHKラジオ第一、11/14 7時台)

1000番地

別れたら次の人でしょ。郷愁はあるけれど未練はない。初恋の人をたまに懐かしく思い出すかもしれないけど、やっぱり今の人を大事にしないと。

居酒屋の女将さんが言う。再開発で追いやられ別の場所に店を構える。その心情を恋ごころに喩える。引用は、ETV特集「1000番地」(11/2)から。

札幌の中心部、だだっ広い駐車場の真ん中あたりに居酒屋はあった。中央区南三条西十丁目1000番地。真四角の810坪。不動産屋やデベロッパーなどそっち方面の人たちにとってたいへん有名な候補地。ここがいよいよ再開発されてデカいビルが建つことになった。

「マンション出来るって言いますけど、色気のない再開発なのかなって思いますよね」と居酒屋の常連客が言う。それに対して、「なぜ、街づくりしてる方が悪者なんだ」「未来を創るんだから」と、開発する側の不動産屋二代目社長の声を紹介する。

「死んだら人間は土地を去るだけ。建物を持って行くことなどできません」と零細クリーニング店のオヤジが言う。それに対して、「不動産は、無限の価値なもの」と、不動産屋初代社長の声も紹介する。

一方からの視線だけで番組は進行しない。NHKは、両側の声を丁寧に拾う。何か判断することがあるのならば、それは視聴者に任せますと。

ETV特集(サイト内)。「1000番地-土地と人間に関するリポート」▽ETV特集(NHK-Eテレ、11/2 23時)

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