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カテゴリー「興行・放送」の検索結果は以下のとおりです。

わたしの自叙伝、新藤兼人

その間ずっとね、その、よしんだから、母の写真と仏壇をずっと持ち歩いている。それは家ということなんですよ、姉にとって。

新藤兼人による一人語り。米カリフォルニアに嫁いだ姉を訪ねて行った話を語る。53年ぶりの再会だった。姉は、渡米してからずっと仏壇を手放さずにいた。戦時下に強制収容所へ入れられている間でさえも。再会した家にもそれが鎮座しており、彼は、そのことに、「非常に強烈なショック」を受ける。

わたしの自叙伝「新藤兼人~一家離散の記憶」(NHK教育テレビ、1978年)から。新藤兼人(1912-2012)、66歳の時に収録された。

「よしんだから」。広島のお国言葉なのだろう。この言葉が頻繁に出て来る。それも話に興が乗って来ると連発される。「姉の、よしんだから、気持ちが安定するんですね。それはもう非常に、よしんだから、強烈なですね、強烈な、よしんだから、ショック受けました。その家に仏壇があることに」という具合に。

この連発される「よしんだから」とは、どういう意味だろう、と最初気になった。途中からこれは、どうやら、ええと、とか、あのう、に類する感動詞だ、と気付いた。特に意味なく隙間に入っている言葉。英語で、fillerと言うのかな。それだろう。

帰省、25年9月(サイト内)。わたしの自叙伝「新藤兼人~一家離散の記憶」▽おとなのEテレタイムマシン(NHK-Eテレ、10/14 22:45-23:15、初回放送1978/10/19)

帝銀事件

知らされないことに怒りはある。が、知らされないまま、権力側の発表のみを無難に報じて来たマスコミの責任は、そのマスコミが醸成した空気に乗じて一人の人間を犠牲にする世論に責任はないのか。

ドラマ編の中で、松本清張(大沢たかお)が言う。NHKスペシャル「未解決事件-松本清張と帝銀事件」第1部(10/3)から。初回放送は、2022年12月。

米国占領下の時代、GHQの陰謀ではないかと疑われる事件が多々あった。12人が毒殺された帝銀事件(1948年)もその一つ。

事件の真相は、圧力によって秘され、「知らされない」。

メディアは、深く追求することもなく、当局の発表する通り、まんまと犯罪者に仕立て上げられた人物を犯人として報じて行く。

人身御供を欲している世の人たちは、それに大いに満足する。

暗黙の了解で、メディアと世の人たちの取り引きが成立する。その根底にあるのは、他人の不幸は蜜の味、か。

「あの戦争」へのメディアの責任について記された本などをいくつか読んで来た。メディアが及ぼす悪い影響は、決してそれに限らない。メディアは、いつ何時も、売れるもの、つまり我々受け手が欲するもの、を報じる、提供する。よく肝に銘じておかねばならない。

帝銀事件の謎戦時下の宰相たち石破首相所感、戦後80年論点別 昭和史(いずれもサイト内)。NHKスペシャル選「未解決事件-松本清張と帝銀事件」第1部ドラマ「事件と清張の闘い」(NHK総合、10/3 23:45-)

昭和元禄落語心中(6)

客がちゃんと欲しがってくれて、それにきっかりちょうどの多過ぎない少な過ぎもない割りをくれて、それにちょうどよく見合う形の飛び切りいい芸を返して、お互い気持ちよく取引きをする。そんな落語をやるためにゃ客の姿がしっかり見えてねえと。

有楽亭助六(山崎育三郎)が、同門の菊比古(岡田将生)に言う。NHKのドラマ「昭和元禄落語心中」第6回「心中」(NHK総合、9/28 23時)から。NHK ONEで観た、

含蓄のある言葉だ。落語の芸に限ったことではない。客のことが判ってないと、おおよそどんな商売も上手くは行かない。儲けることよりも、まずは、客が求める価値を提供することに主眼を置く。それが基本。さらに、客自身が気付いていない潜在的な欲求を見出すことができれば、商売の幅をぐっと拡げられる。

P.ドラッカーが唱えた"create a customer"は、まさにこの辺りの議論。「顧客の創造」と直訳されることが多い。一言加えて、顧客ニーズの創造とする方が理解しやすい。

昭和元禄落語心中ドラッカー(いずれもサイト内)。Peter Drucker(1909-2005)

NHK ONE、初日から不具合

番組の同時配信や見逃し配信などの基本的なサービスは、アカウント登録がお済みでなくてもご利用いただけます。後日、改めてアカウント登録のお手続きをいただきますよう、よろしくお願いいたします。

そうならそうと最初から知らせてくれればいいものを。アカウントの登録ができず、視聴もできない、と諦めてしまっていたではないか。引用は、「NHK ONE アカウント」一部、不具合に関するおわび(10/1 20:21)から。

NHK ONEは、スタート初日(10/1)からトラブった。「Gmailなどの一部のメールに、手続きで必要な認証コードが送られないほか、認証コードを入れてもエラーが出るなどの不具合が発生」(同)。

9/20、NHKから【NHKプラスID移行手続きのご案内】と題するメールが届いていた。それには、「このメールを受信された『NHKプラス』をご利用のみなさまは、『NHK ONEアカウント』をスムーズにご登録いただけます」とあった。

そのメールを受信した、gmailのアドレスで、この度、アカウント登録しようとした。ところが認証コードが返信されて来ない。webで検索すると、認証コード未着の不具合発生が多数報告されていた。どこが「スムーズにご登録」なんだ。

結局、認証コードは、夜遅くに、返信されて来た。タイムスタンプは23:55。もう眠っていたので今朝起きてから気付いた。「このコードの有効期限は10分です」とある。自動返信だからしようがないのだろうけれど、もうちょっと配慮があっても良さそうなものだ。

NHKニュース(テキスト版)(サイト内)

大相撲秋場所11日目、25年

この辺はすごいですね、よく吊り上げて。投げも、まぁ、思い切ってねぇ。ちょっとどっちかと言ったら荒っぽいけどねぇ。なんか、陸奥嵐、見てるみたいだったねぇ。

正面解説の琴風さんがビデオを見返しながら言った。陸奥嵐か、懐かしい名前だ。

大相撲秋場所十一日目(NHK総合、9/24 17時頃)から。藤ノ川、一山本の一番。PCのブラウザでNHKを点けるとこの取組みから観ることになった。

両力士は、3勝7敗どうし。負け越しがかかった一番を制したのは藤ノ川だった。決まり手は掬い投げ。

この日、ほかにも、同じ星の取組みをいくつか注目していた。結果、8勝2敗どうしの隆の勝と竜電は隆の勝が、同じく8勝2敗どうしの正代と安青錦は正代が、そして、6勝4敗どうしの王鵬と伯桜鵬は王鵬が、各々勝った。

11日目が終わって、横綱の二人は、豊青龍全勝、大の里1敗。それを2敗の隆の勝と正代が追う展開。さあどうなる。横綱の千秋楽決戦になるのだろうか。

大相撲(サイト内)。陸奥嵐幸雄|Wikipedia

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