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続 かえるくん、東京を救う

人間が生きるために、いっちゃん(一番)必要なのは忘れるっていう能力ですよ。人間は忘れるから前を向ける。全部覚えてたら頭おかしなるでしょ。

片桐さん(佐藤浩市)にテツヤと呼ばれた男が、関西弁でそう言う。【土曜ドラマ】「地震のあとで」第4回(終)「続・かえるくん、東京を救う」から。

中学時代の恩師が生い立ちについて語ったことがあった。幼い頃、日々愛情を注いでくれた肉親の死に接し、塞ぎ込んだ時期が続いたのだが、そのことは忘れようと自身に強いることによって、なんとか、まともな生活を維持することができた。忘れることは能力だ、と思うようになった。先生がそう言ったことをよく覚えている。

ドラマは全話見た。が、何を訴えているのか、正直よく判らなかった。第3話とこの第4話は特にそう。NHKの番組サイトには、各話に通底するのは「人間社会を襲う圧倒的な暴力とその影響」であり云々とあるのだが。

アイロンのある風景UFOが釧路に降りる(いずれもサイト内)。土曜ドラマ「地震のあとで」第4話(NHK総合、4/26 22時)【脚本】大江崇允,【原作】村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』より、土曜ドラマ「地震のあとで」企画概要と出演者決定のお知らせ

森本毅郎41年ぶりのNHK

1984年3月放送記念日のテレソン24時間番組、そのキャスターを森本さんがやることになっていた。電車の中吊りポスター用に写真も撮ったのだが、その前に(2月末)で森本さんはNHKを辞めたので写真もテレソン出演もパーになった。

布谷洋勝氏(元NHKプロデューサー)が言っていた。テレソンのキャスターは鈴木健二さんが代わりに務めたとか。

引用は、NHKラジオの放送100年企画「森本毅郎41年ぶりのNHK」(3/21)から。森本さんの「朝刊読み比べ」(TBS)を時々聴く。元はNHKの人なんだな、再認識した。

私にも同じような経験がある。転職にまつわる話。

二か月先の国際的な催しに使うパンフレットに担当者の顔写真が載ることになっていた。私もその一人だったので業者のカメラマンに撮ってもらった。のだが、撮影中、この写真は無駄になるかもしれないな、と考えていた。

と言うのは、ちょうどその頃、二度目の転職活動を進めており、撮影の数日前に一社の面接を受け、手応えを感じていたからだった。そこは複数ある候補の中の本命だった。

手応えは勘違いではなかった。採用通知が届いた。やはり、写真はパーになった。

しようがない。転職しようとしていても本決まりになるまでは、そんなことをおくびにも出さず、ずっとそこに居続けるかのように現職のお仕事を続けるものだ。

さあ、本決まりになった。即、退職の意向を伝えると、退職日はその催しの後にして欲しいと求められた。まさか、そんな先まで残るつもりはさらさらない。パンフレットの原稿を差し替え、引継ぎを終えたらさっさとおさらばだ。

一方、転職先の会社は、早めに移って来て、その催しの準備を仕事始めにしてはどうか、と言って来る。同業のその会社にとっても重要な催しだった。

結局、どちらにも義理立てせず、その催しには参加しなかった。有休を消化し、さらに数週間を無職で過ごした。たっぷり充電期間をとったのだった。

なお、このラジオ番組は、放送100年記念で、TBSでも同時放送されたようだ。似たような企画で、NHKとTokyo FMとのコラボ(3/20)なんかもあったし、テレビではクローズアップ現代(3/31)に、(元)他局のアナウンサーが出ていたりした。放送100年記念をNHKだけのお祭りにするのは具合が悪いと考える向きでもあるのだろうか。

放送100年転職(いずれもサイト内)。放送100年企画「森本毅郎41年ぶりのNHK」【出演】森本毅郎・布谷洋勝・上田早苗(NHKラジオ第1、3/21 20:05-)

べらぼう(16)

いいできになったじゃん。恩が恩を呼ぶ、めでてぇいい噺だよ。ともに考えててくれた人もきっと喜んでくれると思うよ。

と、戯作者、道蛇楼麻阿(尾美としのり)が言う。ははぁんと思った。蔦重(横浜流星)そして姿をくらました瀬川(小芝風花)、二人が一緒に考えた物語が本になるのだと。

引用は、NHKの大河ドラマ「べらぼう」第16回「さらば源内、見立は蓬莱」から。

その新作の題は「伊達模様見立蓬莱」。これで検索すると、やはりそうだった。番組の時代考証を担当した方がYahooに書いている。助けた亀が恩返しに花魁を身請けする云々という噺らしい。前々回、二人は一つ布団の中で亀の恩返しのことを語り合った。

この「伊達模様見立蓬莱」については、鈴木俊幸教授(中央大学)も語っていた。注目すべき点は、蔦重が初めて手掛ける黄表紙(挿絵付き小説)だったこと。安永9年正月、黄表紙など新作10冊を一挙に刊行する。見立蓬莱はそのシリーズの一冊。

それと、その巻末には、シリーズの広告を掲載。芝居の幕が開くと、桜の木の枝に短冊がぶら下がっている、そんな絵になっている。短冊各々には新作の題が記入されている趣向。例えば、威氣千代牟物語、うそ八百萬八傳、龍都四国噂などなど。

鈴木教授は、絵に描かれている、幕引きの男に関心を寄せる。背中に紋が見える。富士山形に喜ぶという文字、これ、当時の蔦屋重三郎のマーク。広告に自身を登場させ、「自分の黄表紙商売の幕開けを表現している」。なかなかのセンスだ、と。

番組の途中、蔦重は「伊達模様見立蓬莱」の挿絵を、北尾重政(橋本淳)に頼んでいた。そして、最後に実際に刷り上がった広告ページを蔦重は満足そうに眺める。のだが、そのすぐ直前に、蔦重が口上を述べ、芝居の幕が開くシーンがあった(44分頃)。それは彼の夢想なのだろう。

べらぼう(サイト内)。ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺」(16)さらば源内、見立は蓬莱(NHK総合、4/20 20時)、【今日の蔦屋重三郎】蔦重と瀬川が夢見た「伊達模様見立蓬莱」とは~大河「べらぼう」の時代考証者が語る、日曜カルチャー「蔦屋重三郎のまなざし」第2回(NHKラジオ第2、4/13 20時)【出演】中央大学教授…鈴木俊幸

クリス智子、あの人の本棚

続いての本棚は、1階から2階へ続く階段の踊り場。

今回の方は、自宅のあちこちに本を置いている。「心おどる あの人の本棚」(4)「クリス智子(ラジオパーソナリティー)」(4/22)から。

踊り場の書棚を憧憬する気持ちが今でもある。

沖縄へ引っ越す前に、ほとんどの本を処分した。CDも。両方とも、数千の数だった。専門の業者に引き取ってもらった。大した金額にはならなかった。大量の洋服も、慈善団体にもらってもらうか、捨てるかした。それと、楽器を一台手放した。これは購入した時の額よりも、随分、高く売れた。それがあったので、その折の断捨離は、ものを減らしてすっきりするだけでなく、予想外に、経済的メリットがあった。

身軽になる爽快な気分は何事にも代えがたい。心底そう思う。のだが、他人の蔵書、特に階段の踊り場に配置された書棚、をテレビで見たりすると、本は処分せずに持っておいても良かったかなと、ちらっと思う。

あの人の本棚楽器を売る愛読書十選 (1)(いずれもサイト内)。「心おどる あの人の本棚」(4)クリス智子(ラジオパーソナリティー)(NHK-Eテレ、4/22 21:30)

角幡唯介、あの人の本棚

みんなと同じ類型的な生き方をすると、結局、類型的な人生にしかならない。他人と同じ顔にはなりたくない

「心おどる あの人の本棚」(3)「角幡唯介(探検家・作家)」(4/15)から。

オリジナリティのある生き方を果たすために色んなアプローチがある。グリーンランドなど極地を探検するのも一つのやり方なのだろう。

氏が今度のグリーンランド探検へ持って行く予定の本。例えば、W・フォークナー「アブサロム、アブサロム!」、池澤夏樹「マシアス・ギリの失脚」、保坂和志「季節の記憶」、片岡義男「日本語の外へ」、筒井康隆「夢の木坂分岐点」、橋川文三「三島由紀夫」、河合隼雄「昔話の深層」、堀淳一「地図と風土」、ニーチェ「権力への意志」、西川一三「秘境西域八年の潜行」など。

その他、番組の中で話題になった、作家や著作。例えば、開高健「夏の闇」、辻邦生「西行花伝」、W・S・モーム「月と六ペンス」、ハイデッガー「存在と時間」、辺見庸、そして、クヌート・ラスムッセンなど。

本棚にある、星野道夫著「旅をする木」がちらっと映った。

角幡唯介子規、逝く、心おどる あの人の本棚(いずれもサイト内)。「心おどる あの人の本棚」(3)角幡唯介(探検家・作家)(NHK-Eテレ、4/15 21:30)

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