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カテゴリー「興行・放送」の検索結果は以下のとおりです。

ジャッジの落球

ボクサーがパンチをくらっても立ち続けるのと同じように、ジャッジは立ち続けていた。それが今年最も感動したシーンだった。

沢木耕太郎氏がそんな話をしていた。

ヤンキース対ドジャースのワールドシリーズ第5戦。ヤンキースは、4回までに5点リードして今日は勝ちだなと楽観ムードが漂っていた。ところが5回に一挙5点を失う。それは外野手のアーロン・ジャッジがごく平凡なセンター・フライをポロリと落球したことがきっかけとなった。その後、逆転され、ヤンキースはその試合に負け、シリーズにも敗れる。

大舞台でまさかのミスを犯したジャッジ。試合後に通路のようなところで、ぶら下がりのインタビューに応える。日本人なら、わかってる、悪いのはおれだ、はい終わり、と不貞腐れてそそくさと引き上げるところだろう。ジャッジは違った。多くのジャーナリストからの質問に向き合い一つ一つ丁寧に答えて行く。その間30分ほど、ジャッジはそこにいて立ち続ける。沢木さんは彼の男らしい姿に感動した、と。

年末の特集番組、2024年耳鼻科と眼科、24年10月(いずれもサイト内)。沢木耕太郎ミッドナイト・エクスプレス天涯へ2024(J-WAVE、12/24 24-27時)

山下洋輔▽最後の講義

今までのことで満足できることがない、という発見。

山下洋輔氏は、「最後の講義」で、質問に対してそんな風に応えていた。

発見する。気付く。そうすれば、一歩を踏み出すことができる。もし今までの中に自分が満足できることがあればそれをやればいい。質問は、新たなことにチャレンジするのに何か心掛けがあるのか、だった。

保阪正康▽最後の講義愛読書十選 (3)(いずれもサイト内)。「ジャズピアニスト山下洋輔」▽最後の講義・選(NHKーEテレ、12/18 22時)、国立音楽大学

秋・豊肥本線

ここが火口じゃないですか。火口だと思います、ここが。

この日は小雨模様。六角さんが阿蘇山上ターミナルのバス停で降りた時には、あたりは霧に覆われていた。火口の近くへ行くと益々濃い。何も見えない。

「六角精児の呑み鉄本線・日本旅 秋・豊肥本線、南阿蘇鉄道を呑む!」から。NHKプラスでやっていた。「BS放送の魅力を体験!おすすめ番組を限定配信」。

私が阿蘇の火口を見物に行った折も同じように霧で何も見えなかった。1977年、中学3年の修学旅行。訪ねたのは6月で梅雨のシーズン。全行程、晴れることはなかった。

六角さんはこの番組で、豊後竹田にも降りている。

ここにも一度行ったことがある。こちらは比較的最近のこと。2016年4月、大分市に出張した際に半日時間が空いたので岡城址を目当てに竹田へ行った。見事な石垣を観た。

六角さんは古い城下町に武家屋敷などを訪ねていた。「せっかく」ここまで来たのだから阿蘇山の火口を見に行った六角さんだったけれど、せっかく竹田に来たのだから岡城址へ行こうとはならなかったようだ。城巡りの番組じゃないしね。

2016/04/10 16:55 OIT-HND NH3792 B737-800 JA803X
2016/04/08 15:55 HND-OIT NH797 B737-800 JA68AN

呑み鉄本線日本旅(サイト内)。六角精児の呑み鉄本線・日本旅 秋・豊肥本線、南阿蘇鉄道を呑む!(初回放送2024/12/12)

子規、逝く

とりとめのない日常じゃが、その中に、何か大切なものが潜んでいるような気がしてのぉ。どうやらわしにとって、世界とは深いもののようや

死の床にある正岡子規(香川照之)が、秋山真之(本木雅弘)に語る。軍艦乗りのおまえにとって世界は広い、自分にとって世界は深いと。ドラマ「坂の上の雲」第14回から。

その場面を観て、「とりとめなく」別のことを思い出していた。

ある指揮者が、何かの番組で、こんな話をしていた。欧州でデビューした頃に、極東から来た青年にバッハが振れるのかと言われた。確かに、バッハの本質がわかっているのかどうかは長じた今でもあやしい、と。謙遜するでもなく本音を語っていたように思った。

世界的な指揮者、偉大な音楽家と称えられた人がそんなことを言う程に、音楽の世界は広くて奥深い。その人が名を成したのは、少しでも遠くを少しでも深くを目指し、「何か大切なもの」を追い求めたからなのだろう。

うつくしい靴ご趣味は?あの人に会いたい 小澤征爾(いずれもサイト内)。スペシャルドラマ「坂の上の雲」第14回「子規、逝く」後編(NHK総合、12/15 23時)

保阪正康▽最後の講義

1:1:8の法則があるように感じた。1割の人は、ものすごく正直に語る。整理して話せる。もう一つの1割は、初めから嘘を言う。8割は、普通の私たち。記憶を美化する。記憶を自分の都合のいいように変える。改竄する、善意に。

保阪正康氏による「最後の講義」から。

沢山の人たちの証言によって近現代の歴史を解き明かそうとして来た。4千人にも及ぶ証言取材を続ける中で人間を見抜く眼が研ぎ澄まされて行った。証言を聞く者は、審判者でもあるべきだ。少なくとも、語られる嘘を史実としてはならない、と。

保阪正康(サイト内)。最後の講義・選「ノンフィクション作家 保阪正康」(NHKーEテレ、12/11 22時、初回放送2023/3/9)、自由学園明日館

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