エントリー

カテゴリー「興行・放送」の検索結果は以下のとおりです。

新聞記者

きついねぇ、過去の自分に叱られるというのは。

上役がそう洩らす、元部下と昔話をする中で。映画「新聞記者」(2019年)から。

首相がお友達の会社を優遇する、内閣情報調査室は政権に都合がいいように情報操作に明け暮れる。かなり、リアル。お上の横暴をあばき巨悪に迫る、こういう映画はもっとあって良いように思う、フィクションにせよノンフィクションにせよ。

役者陣は、主演の二人吉岡と杉原(シム・ウンギョン、松坂桃李)は悪くないし、脇役の神崎夫妻(高橋和也、西田尚美)や、杉原の妻(本田翼)、新聞社の上司(北村有起哉)など皆さん好演。多田(田中哲司)は冷徹な感じが上手く出ている。

ABEMA悪だくみ官邸ポリス(日本人)(いずれもサイト内)

沈黙 -サイレンス-

形だけだよ。ただの形式だ。

踏み絵を前に躊躇うロドリゴ神父(アンドリュー・ガーフィールド)へ、通辞の役人(浅野忠信)が囁きかける。マーティン・スコセッシ監督、遠藤周作原作、映画「沈黙 -サイレンス-」(米、2016年)から。

通辞のこの言葉が強く印象に残った。真の信仰心は、外から見えるものではなく、心の中にある、と理解を示している。最初はそんな風にとった。が、そうだろうか。おまえの信仰心は本物じゃない、踏み絵なんて簡単なことだろうと、あざけっているようにも思える。それとも、神父に棄教させるこのやっかいな仕事をさっさと終えてしまいたいだけなのか。機会があれば原作を読んでみよう。

リーアム・ニーソンが出演しているのには驚いた。先日観た「トレイン・ミッション」とはまったく違う役柄なので尚更。あちらは現代ニューヨークの(元)刑事、こちらは17世紀に来日したポルトガル人宣教師。

ABEMA(サイト内)。"It's only a formality. Just formality."、「真理を毒のように扱う」、「山河は改む」、沈黙 -サイレンス-|Wikipedia

報いの時

だめよ、嘘つきは、自分のついた嘘は覚えてないと。

謀殺したあの人この人と、義時(小栗旬)が13人(!)を挙げて行く。そこに源頼家の名があることに政子(小池栄子)は気付く。病死したと聞かされていたのは嘘だった。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」最終回(#48)「報いの時」(NHK総合、12/18 20時)から。

朝廷に君臨した後鳥羽上皇(尾上松也)は配流され、幕府の実権は泰時(坂口健太郎)らに継がれる。世は移って行く。いつかのようにドボルザークの「新世界より」が鳴り響くかと思いきや、さすがに最終回にそれはなかった。義時最期のシーンでは紀行コーナーの旋律が聞こえていた。

今回、冒頭で「吾妻鏡」を読んでいたのは家康(松本潤)。来年の作品への橋渡し。そう言えば同じく三谷幸喜脚本の「真田丸」(2016年)では、井伊の軍勢を望み、エールを贈る場面があった。その翌年は、井伊直虎を主人公とした物語だった。

鎌倉殿の13人(サイト内)。2023年大河ドラマ「どうする家康」撮影順調!(7/1)

追記(12/24 6:25):いつもすっ飛ばしていたタイトルバックを一度は観ておこうと、再び最終回を開いたNHKプラスで。テーマ音楽を初めて聴くことになった。紀行コーナーと同じ旋律が出て来る。逆だ。紀行に同じものを使って統一が図られていた。男声合唱がいい効果を出している。合唱団の名が出ていたからシンセサイザーではなく肉声だろう。印象に残らないぼんやりとしたテーマ音楽が多い中、今回のこれは佳曲かもしれない。

トレイン・ミッション

「あなたはどんな人間?」「私? それは妻に聞いてほしい」

自分は自分自身のことをよく判っているのだろうか。リーアム・ニーソン主演、映画「トレイン・ミッション」(米英仏、2018年)から。

犯人グループは、主人公を悪だくみに加担させようとする。彼ならこのミッションをやり遂げる能力を持っていることを知っている。なぜそんなこと知っているんだ。それにあの電話番号が判ったのはなぜだ。と考える内に、ははあん、犯人の一人はあいつか、と様子が見えて来る。

脚本はよく練られて緊迫感を高めることに成功している。ご都合主義的な細かな点が気にならなくもないけれど、その辺りは大目に見てアクションとスリルを楽しむ、そういう映画。二つほど気付いたことをメモしておこう。

一つはその緊迫感と関係して時間経過のこと。主人公は鉄道の車両で見知らぬ女に話しかけられる、それ以降つまりこの映画のほとんどは、劇中と実際の時間が同時に進行する所謂リアルタイム劇だったのではないだろうか。この手法を使った映画ですぐ思い出すのは「十二人の怒れる男」や「終着駅」「真昼の決闘」「ロープ」などの名作。比較的最近の映画では例えば「ニック・オブ・タイム」や「ビフォア・サンセット」など。

もう一つは路線。ニューヨークのGrand Central TerminalからCold Springへ向かう車両の中で話しかけられた。メトロノース鉄道ハドソン線。もしやこれは映画「恋に落ちて」に登場する路線では。調べてみるとやはりそうだ。恋に落ちる二人の最寄り駅は、フランク(ロバート・デ・ニーロ)がDobbs Ferry、モリー(メリル・ストリープ)の方はArdsley-on-Hudson。隣どうし。いずれもCold Springより、だいぶ手前、マンハッタン寄り。

ABEMA能力を評価するのは誰映画十選(いずれもサイト内)。メトロノース鉄道ハドソン線|Wikipedia

学校でのリーダー育成

元々、人は動いてくれないもの。言葉は伝わらないもの。

そう覚悟してこそリーダーシップは育まれる。10日の「サタデーエッセー」から。

格差と民主主義人を動かす5つの情報リーダーの条件(いずれもサイト内)。サタデーエッセー「リーダーシップ・有効に機能するには」工藤勇一(横浜創英中学・高等学校校長)▽マイあさ!土曜6時台後半(NHKラジオ第一、12/10)

[ 朝刊休刊日 ]

ユーティリティ

« 2025年04月 »

- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 - - -

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

新着エントリー

クリス智子、あの人の本棚
2025/04/26 05:59
らくらじ2
2025/04/25 05:40
30-touchpad.conf、E200HA
2025/04/24 05:54
角幡唯介、あの人の本棚
2025/04/23 05:59
六厩越え
2025/04/22 05:57
あなたが誰かを殺した
2025/04/21 06:04
沖縄離島の有事避難案
2025/04/20 06:00
べらぼう(15)
2025/04/19 06:55
アイロンのある風景
2025/04/18 06:06
ボパール化学工場事故
2025/04/17 06:00

過去ログ

Feed