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カテゴリー「興行・放送」の検索結果は以下のとおりです。

Re: 空飛ぶタイヤ

それできれいさっぱり、生まれ変われると思いますか、あの巨大な組織が。

柄本明扮する中小企業社長が問う。映画「空飛ぶタイヤ」(2018年)から。

欠陥車が原因で人が死のうが、その責任を他者へ押し付けようが、気に入らない社員を左遷しようが、そんなことお構いなし。人を人とは思っていない。もちろんフィクションなのだろうけれど、大企業それも財閥系企業における、人を蔑ろにする組織の本質を見事に描き出している。大部な原作を2時間に上手くまとめた。[Filmarks 3.6]

モデルとなった自動車メーカーは、元々、戦前戦中は軍需産業を担っていた。人を殺す兵器を造っていたのだ。敗戦で解体されたものの、戦後の成長期に息を吹き返す、組織の本質は昔のままに。私が身を置いたのは自動車ではない別の事業会社だったけれど組織の悪しき掟をひしひしと感じた。財閥系はどこも同じだろう、旧態依然としている。「生まれ変われると思いますか」と、今でもずっと問われ続けるわけだ。

空飛ぶタイヤ三菱重工旅客機撤退隠蔽捜査ABEMA(いずれもサイト内)。GYAO

蛇の道

おまえか、絵描いたの。

頬キズ裏街道の親分が、企てたのはおまえか、と問い質す。

映画「蛇の道」(1998年)から。[Filmarks 4.0]、意外に高評価だ。

「絵を描く」。裏社会だけでなく、広く一般に、計画を立案する、構想を練る、というような意味で使われる。一時期勤めていた会社でも、その表現をよく聞いた。計画や構想に関わる文脈の中で登場するのだけれど、少しニュアンスが違った。プランの文章化よりは、どちらかと言うと、パワーポイントでスキーム図やポンチ絵などを作成することに力点が置かれていた。そう、文字通り「絵を描く」のだ。ほかにも、その会社やグループ企業に特有の社内用語が多々あり、転職当初は戸惑ったものだ。

前広にABEMA(いずれもサイト内)

ザ・ウォーク

綱渡り師が死ぬのは渡り切る直前だ。着いたと思って気が緩むのさ。最後の三歩を緩慢な態度で進めたり自分を過信すると落ちて死ぬ。

山での事故も下山時によく起こる。仕事では詰めの甘さが致命傷になる。

引用は、映画「ザ・ウォーク」(2015年)から。[Filmarks 3.7]

ABEMA(サイト内)。GYAO

U-235

兵士はチームを選べない。

ベルギー映画「Uボート:235 潜水艦強奪作戦」(2019年)から。[Filmarks 2.9]

「潜水艦もの」としてはそこそこの出来映えだと思う。航行可能なUボートをどうやって入手したんだ、とか、それを10人ほどの素人に動かせるのか、とか、アフリカのコンゴから米国まで燃料は保たないだろう、とか、あの戦闘機はどっから飛んで来たんだ、とか、米国の沖合にドイツの駆逐艦はいないだろう、とか、苦情や疑問は多々あるのだけれど。

ひとえに、潜水艦という独特の舞台設定がなせる業だろう。何せ逃げ場はない。敵の潜水艦や、戦闘機、駆逐艦に攻め込まれると、目が離せなくなる。その緊迫感やドラマ性が、筋立ての欠陥や、今一つの役者陣を補って余りある。

U・ボートU-571Re: U-571ABEMA(いずれもサイト内)。GYAO

紅海行動

我々は中国海軍だ。ここは中国の領海である。直ちに退去せよ。繰り返す。直ちに退去せよ。

これには笑わされた。全編、中東での話だったのが、エンドロール直前に突如、南シナ海へ切り替わる、何の脈絡もなく。そしてこの警告が発せられる。最初は中国語で、そして英語で。プロパガンダ映画なんだな。

林超賢監督作品「紅海行動(オペレーション:レッド・シー)」(2018年)から。監督の英語名は、Dante Lam、なんとなく聞き覚えのある名だ。[Filmarks 3.6]

中国海軍の陸戦隊が中東のテロリスト集団を相手に大いに活躍する。それを描く単なるアクション映画ではない。プロパガンダ映画であればこそ、制作側の意図するところは、中国軍の強靭さ、優秀さを内外へ誇示することにある。それには成功しているようだ。中国の軍隊など大したことない、と思っている人は一度見ておいた方が良いかもしれない。

米中もし戦わばABEMA(いずれもサイト内)。オペレーション:レッド・シー(紅海行動)|Wikipedia、GYAO

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