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カテゴリー「時の話題」の検索結果は以下のとおりです。

読書週間と読書月間

読書週間のことは知っていたけれど、読書月間というのがあるんだな。この秋、在京六紙の社説にその両方が登場した。「秋の読書月間 書店で出会う心に残る1冊」(読10/27)、そして「読書週間 本がある生活を始めよう」(産10/29)など。

調べてみると、読書週間は1947年から続いており、今年2023年は第77回。一方、月間の方は昨年始まったばかりの新顔のキャンペーンらしい。

「新型コロナ禍での〝特需〟が終わったのは明らか」(産10/29)、そして、「値上がりによる買い控え」(読10/27)。「書籍や雑誌の市場は縮小傾向にある」(毎10/30)。出版業界はなかなか厳しいようだ。

秋の読書推進月間「本との新しい出会い、はじまる。BOOK MEETS NEXT」2023・第77回読書週間 標語「私のペースで しおりは進む」「本の日」11月1日

子午線の街

東経135度子午線は明石市を含め京都、兵庫、和歌山の3府県計12市を南北に貫く

その線が通っているのは明石市だけではないのは判っていたけれど、そんなに多くの数の市に跨っていたとは、記事を読むまで知らなかった。nikkei.comの記事(10/16)から。

その12の市とは、北から順に、京丹後市、豊岡市、福知山市、丹波市、西脇市、加東市、小野市、三木市、神戸市、明石市、淡路市、そして和歌山市(友が島)。一昔前なら町村の名があっただろうが今は市ばかりだ。

途中、西脇から明石へは国道175号線、通称イナゴ、が通じている。地図を開くと、その道は東経135度の線に、だいたい、沿っていると見て取れる。

明石城如意寺、神戸市西区(いずれもサイト内)。東経135度、日本標準時示す 明石市民に根付く子午線愛(10/16)。明石市立天文科学館

移動手段とweb検索

日経の社説に着目した。「Googleのデジタル寡占に挑む公取委」(経10/25)、「新しいモビリティーでの出遅れ挽回を」(経10/26)の二本。

web検索、そして自動車。全く異なるジャンルの話だ。が、Googleが自動運転など移動手段の開発に乗り出しているのは、つとに有名。膨大に蓄積しつつある、人々の検索データや地図情報を携えて、「移動」を革新しようとしている。

「ゲームチェンジャー的な技術」を持つGoogleは、まさに「デジタルの世界に新風を吹き込むプレーヤー」だ(経10/25)。同社のように自動車とは一見無縁の企業が「新しいモビリティー社会を実現させる主役」になる可能性がある。自動車産業を経済を支える「大黒柱」とする日本はうかうかしていられない。「世界をリードしているとは言いがたい」、「追い上げるよう期待したい」、「出遅れ挽回を」(経10/26)と、日経の見通しは決して明るくない。

さて、10/23週、在京六紙の社説は、そのほかに、衆参2補選、露朝の軍事協力、辺野古代執行、臨時国会、首相減税表明、ライドシェア、クマによる被害、性別変更要件、中国の国防相解任、袴田さん再審、韓国仏像返還判決などを話題にした。

六紙社説、エンジン神話脱する時(いずれもサイト内)

質が低下する日本の研究

日本の研究者の生産性が低下したわけではなく、研究環境は理想とはほど遠く、持続不可能

膨大な管理業務や、少ないサポートスタッフ、減少する博士課程の学生など、構造的な問題が研究者の時間を削ぐ。他国の研究環境が過去数十年で大幅に改善された一方、日本は旧態依然のまま。Gigazineの記事(10/26)から。

身近なところで、自治体の助成を受けて研究している事案がある。研究を進めるにも、管理などの付帯する業務が多く、思うように捗らないようだ。加えて責任者や担当者の向き不向きもある。構造的な問題でもあるし、人事のことでもある。マネージャを教育するもしくは置き換える、適切な数の要員を割り当てる、その辺りを放置したままでは成果はとても期待できない。やらない方がマシ、ということになりかねない。

「日本の研究はもはやワールドクラスではない」と科学誌のNatureが指摘|Gigazine

 

耳を傾け対話に参加する

耳を傾けることは簡単なことだと思われるかもしれませんが、単に他人の話す言葉を聞く、という受動的な行動ではありません。より能動的な営みです。異なる意見を持つ人たちとの対話に参加することを意味します。なぜ私とあなたは意見が異なるのか。理解を深める対話に関わることです。

能動的に耳を傾ける、これは訓練しなければ身につけることはできない。ハーバード大学のマイケル・サンデル教授が指摘する。asahi.comのインタビュー記事(10/3)から。

耳を傾け対話に参加する、その訓練は教育の現場が担うはずだがそうはなっていない。今の学校は出世のため競り勝つことに主眼を置く。対話ではなく競争を教えているのだ。それは戦争や紛争が絶えない原因の一つではないだろうか。

サンデル教授の近著「実力も運のうち-能力主義は正義か?」(2021年)を読んでみようと思う。

戦争 なぜ殺し合うのか運も実力のうち(いずれもサイト内)。サンデル教授が指摘する「議論の危機」 分断や無力感を超えるには(10/3)

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