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カテゴリー「時の話題」の検索結果は以下のとおりです。

RCEP発足

新年1月1日、RCEPが発足。国内手続きを終えた日中豪など10か国がまず始動する。

六紙社説では、タイトルからそれと判るのは、2020年11月に6本、昨年は4本あった。

一昨年15か国が署名。当時から、「対中依存が強まりかねぬ」(産20/11/16)、「インドも早期に加入を」(東20/11/14)と、バランスの悪さが指摘された。残念ながら牽制役のインドは署名を見送った。米国は不在。

一方、日本に対して、「日本主導で大きく育てたい」(経20/11/16)、「健全な成長を日本が主導せよ」(読21/11/5)と期待の声がある。中国という虎を前にして、果たして上手く立ち回ることができるだろうか。

# 地域的な包括的経済連携(Regional Comprehensive Economic Partnership)。オーストラリア、ブルネイ、カンボジア、中国、ラオス、ニュージーランド、シンガポール、ベトナム、タイ、日本

社説の特集、21年

読売新聞の社説は、今週、十大ニュースを紹介して一年を振り返った。27日と29日の2本、いずれもタイトルに「2021回顧」とある。

このように社説にも、時々、特集やシリーズが現れる。今年もいくつか目に付いた。年の終わりに少し見返してみよう。

在京六紙の社説の内、今年最大の特集は、毎日新聞の「日本の選択」だったろう。10月に14本掲載。4年ぶりの衆院選、その争点が、公約発表や、公示、投票などのイベントが進むにつれ順次示された。最後は「さあ、選挙にGoToだ」(10/31)で終わる。結局何がどのように「選択」されたかは、このシリーズの中では語られない。

東京新聞の「コロナの時代に考える」、これがGWの頃に7本。新型コロナに明け暮れたこの一年を象徴する特集と言えるだろうか。毎日新聞の「臨む’21」(1月、6本)や「問う’21夏」(8月、6本)にもコロナの文字が並んだ。「ワクチン接種率を欧米並みに高める」(毎8/14)、そう叫ばれたのが遠い昔のことのように思える。

東京新聞お得意の「考える」シリーズでは、「年のはじめに考える」(1月、4本)があった。それ以外にも一年通じて、「憲法記念日に考える」や「原爆忌に考える」など節目節目に登場。時節柄、「五輪開幕に考える」や「『脱炭素』を考える」もあった。「眞子さん結婚で考える」、これは東京ではなく朝日の一本。

東日本大震災から10年、これを3紙が特集した。読売6本、東京3本、そして毎日2本。

日経の社説は「デジタル庁に望む」を特集(8月、3本)。新しい庁が動き出した。

コロナの時代に考える東日本大震災から10年(いずれもサイト内)。2021回顧・日本 閉塞感を破ったスポーツの力(読12/27)、2021回顧・世界 影を落とし続けた感染症危機(読12/29)、時事通信社が選ぶ10大ニュース(2021年)特集ビジネスセクション2021年の10本(経12/29)

社説の安保問題、21年

世界が新型コロナへの対応に苦慮する間も、きな臭い動きは絶えない。火事場泥棒よろしくこの機に乗じて一仕事、ということか。六紙社説の記事などを手掛かりに、安全保障問題をざっと見てみようと思う。

まずは、焦眉のウクライナ情勢。米ワシントンポスト紙が、ロシアが「来年早々に」大規模なウクライナ侵攻を計画、と伝えた。遠い国の話に日本の新聞も黙ってはいない。ウクライナに関する六紙社説は一年で計9本あった。最多の3本を書いた産経は、「これと同等の強い関心と危機感を持って事態を注視すべき」(産12/7)と言う。これとは、中国の執拗な武力挑発にさらされている台湾のこと。

ウクライナと台湾、どっちが先かぐらいに見ておいた方が良いのか。その台湾についての社説は32本。産経は今朝も書き計16本、半数を占める。「意図せぬ衝突は、大国の責任で絶対に回避しなければならない。米中両国は核大国でもある」(産11/17)。最大の懸念はこれだ。米中の緊張は高まっている。偶発事故から台湾有事となれば、最前線の日本も巻き込まれる。米基地のある沖縄が核ミサイルの攻撃対象になりはしないか。北京冬季オリンピック(2/4-20)とパラリンピック(3/4-13)が終わるまでは大人しくしているだろうが、その後に何か起こりはしないか。あちこちの国が五輪へのボイコットを表明している、それに腹を立てた習氏がボタンを押したりしないだろうな。

日本の標的は、沖縄だけではない。あまり報じられないけれど、中国の巡航ミサイルは、日本列島をすっぽり射程内に収めている。核弾頭搭載可能。有人宇宙飛行を行うほどの技術を持つ国がつくるミサイルだ、その精度は高い。米軍基地のある三沢や、横田、横須賀、佐世保、岩国ばかりか、東京や大阪などの大都市も的確に狙われる。安全な場所はない。

政府が、ボイコットを口にしなかったのは賢明な判断だった。岸田首相はワシントン詣でを画策しているんだろうけれど、まず挨拶に行くべきは北京ではないか、そうとも思える。

次は、北朝鮮。六紙社説は一年で50本あった、そのうち最多はやはり産経で16本。この国も長距離巡航ミサイルの準備を進めている。「およそ1500キロ飛行し、目標に命中したという」(産9/14)。東京も十分に射程内だ。「経済は、国連の制裁や新型コロナウイルスによる国境封鎖もあって破綻状態」(産12/19)。自棄になってボタン押すなよ。

最後に中東。イラン核合意の行方が心配される。バイデン氏が交渉への復帰を果たしたもののイラン新政権は強硬。イスラエルにとって気が気じゃない。宿敵イランが核を持てば国家存亡の危機。イランの核科学者を暗殺したとも噂されるほどだ。今年の六紙社説は、スエズの座礁を除き、中東・イラン・イスラエル関連で計44本。これも産経が多数書いたと思いきや、意外にも日経が最多の10本。「中東の動乱はこの地域に石油や天然ガスを依存する世界各国に深刻な影響をもたらす。核問題の外交解決を放棄してはならない」(経11/28)。なるほど経済新聞が注目するわけだ。

米中もし戦わば(サイト内)。ウクライナ情勢 ロシア部隊は国境を去れ(産12/7)、米国の対中政策 覇権阻む包囲網の強化を 台湾と南シナ海の自由を守れ(産12/29)、米中首脳会談 台湾への脅しに屈するな(産11/17)、北の巡航ミサイル 近隣の脅威に警戒怠るな(産9/14)、金正恩体制10年 全拉致被害者を解放せよ(産12/19)、イラン核合意を軌道に戻せ(経11/28)、イラン核科学者の暗殺 地域安定揺るがす暴挙だ(毎20/12/2)

トヨタEV戦略

市場の声に耳を傾け過ぎるがゆえに革新に乗り遅れる、いわゆる「イノベーションのジレンマ」に陥らないよう注意してもらいたい。

トヨタは、電気自動車(EV)に本腰を入れると表明したものの、日本で人気の高いハイブリッド車なども選択肢として残す。そのことに対して釘を刺しているわけだ。引用は、日本経済新聞の社説「トヨタのEV巻き返しに期待する」(12/16)から。

「イノベーションのジレンマ」という用語の使い方には違和感を覚える。それはリーダーに対して使われることが多い表現だ。EVでは日本勢は出遅れている。日本人の好みに合わせてハイブリッドを深追いするなということなら、注意すべきはガラパゴス化、その方が適切ではないか。

かつて仕事柄、近未来の車について、職場の連中とよくディスカッションした。主流になるのは、EV、燃料電池車(FCV)、それとも別のタイプ、どれだろうかと。FCV派の頑なな姿勢に閉口したものだったが、この度、巨人トヨタがEVへ大きく舵を切ることで、その議論にも決着がついたと言えるだろうか。

トヨタのEV戦略については、日経に続いて、東産も採り上げた。EVに関する社説を経読の二紙以外で見るのは久しぶりのこと。特に、東京(中日)は、さすがお膝元だけあって、巨額の広告出稿をする大企業への配慮からか、自動車それもトヨタについて、良きにつけ悪しきにつけ意見するのを避けているように見受けられたが、この度の販売計画に関しては書かずにはいられなかったか。自動車産業の裾野は広く、EVシフトは「大幅な部品点数の減少で、雇用喪失につながりかねない」(東)、そのあたりの事情を重く見たのかもしれない。

12/13週の六紙社説は、そのほかに、オミクロン株拡大、民主主義サミット、G7外相会議、政治団体の雇用助成金受給、10万円給付迷走、核禁条約へのオブザーバー参加に及び腰、米国の竜巻被害、SBIの新生銀買収、外国人住民投票条例案、国交省統計不正、森友訴訟幕引き、米金融緩和縮小、金正恩体制10年、大阪北新地ビル火災、クロマグロ漁獲枠拡大など、盛り沢山だった。

車の電動化(サイト内)。トヨタEV戦略 試される巨人の本腰(東12/17)、トヨタのEV販売 総合力で競争を勝ち抜け(産12/17)

ある図書館にて

他の人に迷惑をかけないという利用者の自覚が肝要だろう

最後の段落にそう書いて、地裁の判決に対し疑義を表明している。中日新聞の社説「図書館トラブル 快適な利用を守るもの」(12/11)から。

岐阜県土岐市図書館で「一日の間に百五十冊以上の借り出しと返却を繰り返したり、カウンターへの割り込みをするなど迷惑行為を続けていた」女性を、土岐市は、無期限の利用禁止処分とした。女性が処分取り消しを求めて市を提訴。岐阜地裁は女性の訴えを認める判決を出した。市は、8月に控訴し、そのような利用者を拒否できるよう条例を改めた。

私がこれまでに利用して来た図書館でも、割り込んだり怒鳴ったりする利用者を見掛けたことがある。が、一日に膨大な冊数を借り出すような場面には遭遇したことはない。今回、地裁は、「通常の利用方法と大きくかけ離れていた」と指摘した。端的に言うと、嫌がらせなのだろう。世の中にはいろんな人がいるものだ。

中日新聞東京本社が発行する東京新聞は、原則、中日新聞と同じ社説を載せる。が、中京圏の話題は採り上げないことがある。それは土曜日に多いようだ。この土岐市図書館の件も掲載しなかった。

12/6週の六紙社説、その題材となったのは、臨時国会開幕、独シュルツ新政権、北京五輪外交ボイコット、放送外資規制見直し案、日米開戦80年、スーチー氏に有罪判決、ウクライナ情勢、税制改正大綱、10万円給付方法、民主主義サミットなど。

東京新聞|Wikipedia。活字文化の日 学校図書館を魅力あるものに(読 10/27)、図書館のサービス拡大 出版文化守る配慮が必要(毎 2/1)、図書館サービス ネット時代の姿探って(朝 1/18)、まちの図書館が消える 週のはじめに考える(東 20/11/22)

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